脳の可塑性 とは

2018年10月15日
脳の可塑性 とは

脳の可塑性についての記事です。
リハビリは脳の可塑性を基にして、動作・行為を改善する練習といえます。
わかりにくい専門用語を少し説明できるサイトがあったので転載します。

1.可塑性
脳科学においては、神経活動に依存した脳の回路の変化、および、それに関連した脳機能の変化のこと。
特にシナプスにおいて、そのつながりの強さが可逆的に変化し、その結果、情報の伝わりやすさが可逆的に変化すること。

2.シナプス
脳回路において、1つの神経細胞と次の神経細胞がつながる部分。神経細胞の末端に存在するわずかな隙間で、
ここを介して情報がやり取りされている。

3.ヘッブ型可塑性Hebbian plasticity。
神経細胞同士をつなげるシナプスにおいて、
上流の神経細胞の活動の直後に下流の神経細胞の活動が起きることが繰り返されると、
そのシナプス結合は増強され、逆にそのような活動が長時間起きないと、
そのシナプス結合は減弱するという現象。
カナダの心理学者であるドナルド・ヘッブが提唱し、その後ブリス、ロモなどの生理実験で検証された。

4.整調型可塑性Homeostatic plasticity。
神経細胞の活動が大きく低下または上昇したときに、
シナプス結合を強化または減衰させることによって神経活動を生理学的に適当な範囲に保つメカニズムのこと。
シナプス結合の相対的な強弱を変えずに、全体的な脳回路の活性レベルを調節するシナプススケーリングはこの一例。

5.眼優位性
大脳皮質の視覚野は両目からの視覚入力を受けるが、個々の神経細胞では左右の眼からの入力のバランスが異なる。
どちらの眼からの入力が優位であるかの反応選択性を眼優位性と呼ぶ。
幼少期の臨界期とよばれる期間には視覚経験によってこの眼優位性が大きく変化する。

6.BCMモデル
眼優位性の可塑性を説明するために導入されたシナプス可塑性のモデル。
ヘッブ型可塑性の性質と、整調型可塑性の性質を合わせ持つ。
学習による神経細胞の応答特性の変化を記述できることから、一般の学習法則としても注目されてきた。

脳の可塑性 とは


2014年10月23日 より転載
理化学研究所 経験による脳回路の変化を新モデルで予測
-時間スケールの異なる2種類の可塑性の効果を組み込んだ理論モデル-
http://www.riken.jp/pr/press/2014/20141023_1/#note6




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Posted by tatai43  at 13:47 │Comments(0)リハビリ脳科学
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